辿り路12 ~それぞれハウジング~

ユイナ

 それぞれに気に入った場所を決め土地を買う手続きを行う。その後…建物を建てるという段階になって、どんな家を建てようか…と、それぞれ考え始める。

 ユイナは旅立ち前にお世話になっていた知人には、旅立つことにした事や、一緒に旅する仲間に出会った時にも連絡をしていたのだが、家を買う事にしてジュレットに土地を買った…と連絡をすれば、以前その人の妹が建てていたが理由あって撤収した家の家具などがあるので譲ってくれる…とすぐに郵送される。

 とりあえず他に思う家が見つかるまでの仮にでも使ってくれ…そう手紙に沿えて、家を建てるための材料や、家を装飾するのに使える素材などもいくつか譲ってくれた。

 以前旅立つ事に決めた…そう連絡した時にも、少しレベルが上がった時に使える装備等も送って貰っているので、まだまだ手をかけるばかり…いつかは彼らの手助けもできる位に成長する…それもユイナには旅の目標の一つだった。

 そうして…ふと気づけば、ネネもリョウもそれぞれに家を立て、庭には畑やつりぼり…自宅にあると役立つ機能家具など…既に整え始めている。

 そうして…家を買ってしばらくは自分の家を整える事に夢中になり、それぞれにある程度庭と内装をと自分好みにと整え終える。

 少しネネが留守にしている間に、ユイナの家の庭をリョウが訪れている…そのリョウに、ユイナは知人から送られて来た家具の一部を…庭に出して見せる。

「譲ってくれた家具に…この様な物が…あったのですが…」

 出された家具は…どう考えても呪われた人形と呪いの木…だ…。

「ホラーやな」

 そのいくつかの家具にとリョウが笑う。それらを庭に配置すれば、あっという間に庭がホラーハウスだ…。お化け屋敷…をコンセプトに家を整えるのなら丁度良いと言えるが…。

「お家に帰って来るたびに悲鳴を上げそうですぅ」

 自宅にはルーラを使って帰って来ると、真っ先にその庭が目に入る。そのたびに自分が一番驚く事になりそうだ。

 すぐに片付ける事もできたのだが、今は留守のネネの反応を見るまで…そう考えた二人は笑いあって家具をそのままに残す。

 どうせなら…と、更にそれっぽく庭具の配置を整えたり…としていれば、庭の半分がすっかりホラーな神社…だった…。

 それからしばらくして帰って来たネネには、綺麗とホラーが混在している…と、笑いとツッコミの反応が返り、その反応を見るために残していたと笑って、その後庭の改装を本格的に…本来の目的の方向へと作り始める。

 とはいえ…せっかく貰った物だから…そういう理由から、表ではなく庭の少し奥まった場所にと…そのホラーセットは残す事にした…。ルーラで到着してすぐに見える場所でなくなった分、毎回驚く…という事にはならないだろう。

 リョウからは「これはこうした方が便利」など情報を貰いつつ…ネネもユイナも庭と内装をと整える。

 庭に置いた畑には、さっそく花の種など撒き、時々お互いの家を訪れながら家を整える時間も、とても楽しくあっという間に時間は過ぎた…。

 そうして…三人ともそれぞれに、今は満足…と言える程度までハウジングした後、始めの目的通り、ジュレットのキーエンブレムについてを聞くためにと町へと戻る事にした…。

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